電動バイク

電動バイクでエコツーリング

バッテリー管理のコツ

電動バイクの航続距離を安定させるには、SOC(State of Charge)の管理が最重要です。残量は常に20%以上、できれば20~80%の範囲で使うとセル劣化を抑えられます。帰宅後や長期保管前には、バッテリー残量を約50%に調整しておくのが望ましいでしょう。過放電や過充電を繰り返すとセルバランスが崩れやすくなるため、急速充電器で「10%→80%」を目安に30~40分程度利用し、フル充電は頻度を抑えるのがおすすめです。また、回生ブレーキを積極的に活用すると、走行中の減速時に約1.5%程度の航続距離延長が期待できるため、慣れるまではリアブレーキと併用しながら効率的に充電感覚をつかみましょう。

充電スポットの探し方

急速充電器の普及は進んでいますが、スタンドの空き状況や出力レベルはリアルタイムで変動します。スマホアプリでは「EVカーナビ by NAVITIME」がSOCを考慮した最適ルート提案や空き情報を表示し、「ChargeMap」は国内外75万か所以上のデータを網羅。これらを併用し、道の駅や高速道路SA、ショッピングセンター併設の充電ステーションを事前にリストアップしておくと安心です。
また、宿泊先で家庭用コンセントを貸し出してくれるケースも増えています。ポータブル充電ケーブルを携行し、停泊時に家庭用100Vでゆっくり充電するプランを組み込めば、急速充電待ちのストレスを軽減できます。メーカー純正のケーブルや各種アダプターを持参し、プラグ形状の違いにも対応できるよう準備しましょう。

快適に走るための装備チェック

電動バイクは車体が重く、走行中のバッテリーモニターを装着すると残量を正確に把握しやすくなります。ハンドルバーに電圧計を取り付けるほか、スマホホルダーとモバイルバッテリーをセットでバッグに入れ、ナビやヘッドライトの予備電源として活用しましょう。
突然の雨に備え、防水カバーや防水バッグは必須アイテムです。グローブはゴアテックス®採用の防水透湿タイプを選び、インナーにメリノウールを重ねて保温性を強化。ブーツは防水インナー一体型でミドルカット以上を選ぶと、水の浸入を大幅に防げます。ソールはウェットグリップ性能重視のラバーコンパウンドが安心です。
また、ヘルメットシールドには曇り止めスプレーを塗布し、塗布前に中性洗剤で油膜を落としておくと効果が長持ち。走行中はベンチレーションを活用し、シールドをわずかに開けて換気すると曇りが軽減されます。帰宅後はチェーンやディスクローターに残った水分をエアブローで吹き飛ばし、チェーンルブやブレーキクリーナーでメンテナンスを行うことで、錆や作動不良を防ぎましょう。

これらの管理と装備を組み合わせれば、静かでクリーンな電動バイクの特性を最大限に生かした、快適な“エコツーリング”が実現します。次の週末は充電計画と装備チェックを済ませ、新しい走りの楽しみを体験してみてください!