ドゥカティ916

ドゥカティ916はどんなバイク?特徴は?

ドゥカティ916は1998年に生産を終了したオートバイで、名車として今でも人気のあるバイクです。
当時はサーキットで活躍したオートバイで、性能の高さから世界中から注目を集めました。
マッシモタンブリーニがデザインを手がけましたが、今でもそのデザインは古さを感じさせない、エレガントとアグレッシブという相反する両方の特色を持つ完成されたデザインです。

マフラーはセンターアップタイプを採用しており、ボディのフォルムと見事にマッチしています。
サーキットでのタイヤ交換をスムーズに行うためこのデザインが採用されましたが、ドゥカティのデザインの素晴らしさを見せつけてくれる1台です。

ドゥカティ916は軽量化を実現するため、クロモリ鋼を採用しています。
採用されているフレーム構造はトレリスフレームと呼ばれるタイプで、剛性が高く、しかもねじれに強いため、安定性を保つのに貢献しています。
サーキットなど高速走行におけるハンドリングを確保するため、ドゥカティ独自のスイングアームを装着しています。

空力抵抗に優れた流れるようなフォルムは、高速走行に加えて、風切り音を抑え速度低下を防ぐ構造になっています。
サイレンサーの位置も配慮されており、空力抵抗を徹底的に抑えるデザインに仕上がっています。
他のオートバイとは一線を画したドゥカティ916は、生産が終了したものの今でも根強いファンが多く、メンテナンスを重ねてツーリングを楽しむライダーたちが多いです。

ドゥカティ916のエンジン性能は?

ドゥカティ916のパワートレインは水冷式4ストロークエンジンで、最大出力は80kWを発揮します。
優れた加速性能を誇るパワートレインにより、260キロの最高速度を簡単にマークできます。
サーキット走行でその走りの素晴らしさを体験すると、ドゥカティの技術力の高さに感動すること間違いなしです。

エンジンに採用されているデスモドロミックバルブ駆動方式は、バルブの可変タイミングを常に最適に維持できるように設計されています。
このテクノロジーのおかげで、安定した加速性能を引き出せるようになっています。
ドゥカティ916は低燃費なことでも知られていて、このジャンルとしては類を見ないリッター19.2キロという高い燃費性能を発揮します。
これは前述のデスモドロミックバルブ機構により、バルブタイミングを制御することで実現しています。

新車での購入はもうできませんが、中古車市場ではまだ流通しています。
ただし人気が高いモデルということもあり、手に入れるのは簡単ではありません。
もし手に入れる機会があれば、名車のエンジン性能や美しいデザインを堪能できるでしょう。