外国でツーリング

海外でのバイク保険について

海外ツーリングで必要な保険の種類

国内の自動車保険(対人・対物賠償/車両保険)は、原則として日本国内での事故にしか適用されません。海外ツーリングでは、まず海外旅行保険を手配しましょう。多くの海外旅行保険には「賠償責任補償」が標準で含まれ、レンタルバイク利用中の他人へのケガ、財物破損もカバーされます。さらに、自身のケガや医療費、緊急搬送・本国送還費用を補償する「傷害・疾病治療費用」「緊急医療搬送特約」も重要です。

適用されないケースと注意点

ただし、以下のようなケースは補償対象外となる場合が多い点に注意しましょう。

  • レンタル業者と直接契約していないバイクの当て逃げ・盗難(旅行会社経由の貸し出しは対象外)
  • 無免許運転、飲酒運転など利用者の重大過失
  • 高速道路や指定場所以外の道路走行(車種・地域条件による)
  • 免責金額超過分や自己都合による打ち切り

これらの適用除外条件は保険会社・プランによって異なるため、加入前に必ず約款を確認してください。

主な補償内容と選び方

海外旅行保険のバイク利用時にチェックすべき主な補償は以下のとおりです:

賠償責任補償

他人へのケガ・物損の賠償(無制限~3,000万円以上)

傷害治療費用

現地での医療費や入院費用(50万円~数千万円)

緊急医療搬送

ドクターヘリやチャーター機による本国送還費(数千万円)

携行品損害

ヘルメットや用品などの盗難・破損(上限10~50万円)

自動付帯 vs 利用付帯

クレジットカード付帯は利用付帯(カード決済が条件)もあるため、旅行開始前の出発前決済が要件です。

ツーリング先の治安状況や医療インフラの有無も加味し、補償額の上限や免責金額、自己負担額を比較検討しましょう。また、海外バイク保険を専門に扱う通販型のプランでは、上記に加えて「バイク専用ロードサービス」や「レッカー搬送費」も明記されているものがあります。渡航先での安心度を高めるには、海外旅行保険の基本補償に加え、バイク用オプションを付帯できるか確認するのがベターです。

加入手続きと契約のコツ

インターネットやスマホアプリで手軽に契約できるプランが増えていますが、旅行日程と出発前決済のタイミングには要注意。出発当日や空港カウンターで加入すると、手続き遅延で補償開始前に事故リスクが生じる恐れがあります。余裕をもってオンラインで比較サイトを活用し、補償内容・免責条件・保険料を複数プランで横断的に比較のうえ、申込手続きを完了させましょう。
リピーターや長期滞在者は、年単位で契約できる「長期海外旅行保険」や「ワーキングホリデー対応プラン」も視野に入れるとコストパフォーマンスが高まります。

これらを踏まえ、海外ツーリングに適した保険を選択し、安心してバイク旅を満喫してください!