星を見上げる

星空とバイクを撮るならタイムラプス撮影

推奨機材と準備

タイムラプス撮影では、カメラ性能が結果を大きく左右します。フルサイズミラーレスのNikonZ6IIは、高感度耐性に優れ、ISO6400でもノイズが気にならないため星空撮影に最適です(愛用のZ6II実例)。レンズは広角でF値の小さいものが望ましく、NIKKORZ14-24mmf/2.8SやZ20mmf/1.8Sを使うと、広い星野をしっかり捉えられます。
三脚は風や振動に強いものを選びましょう。VelbonEX-540IIは質量1.45kg、最大積載4kgで軽量かつ安定感があります。バッテリーはフル充電を必須とし、1.5時間程度の連続撮影にも耐えうる性能です。予備にモバイルバッテリーとUSB式レンズヒーター(COOWOO等)を持参すると、結露や電池切れのリスクを低減できます。メモリーカードは64GB以上の高速タイプを用意し、RAW連写で1時間約300枚を余裕で記録可能です。

星空スポットと月齢カレンダーの活用

撮影場所は周囲に街明かりが少ない高原や山間を選び、見通しの良い開けた場所が理想です。事前に「LightPollutionMap」で光害レベルを確認し、街灯から遠いエリアをリストアップしましょう。GoogleMapやSNSで実際の写真を参考にするのも有効です。
また、月明かりは星の写りに大きく影響します。新月前後の日を狙うと、月齢「0~2」の期間に月明かりが最も少なく、天の川や微光星がくっきり映ります。撮影日の月の出・入り時刻は、国立天文台の「こよみ」や「AstroArts月カレンダー」でチェックして計画的に出発しましょう。

タイムラプス撮影の設定手順

NikonZ6IIには「インターバルタイマー撮影」機能があり、静止画と動画の両方を保存可能です。以下の設定を基本にしてください:

  • 画質モード:RAW(後編集する場合)
  • 撮影モード:A(絞り優先オート)、F2.8以下で固定
  • ISO感度:最低(ISO100)+感度自動制御ON(上限ISO12800)
  • 露出時間:低速限界15秒/撮影間隔17秒(低速限界+2秒推奨)
  • 露出平滑化・サイレント撮影:ON
  • AF駆動:OFF(撮影中にピントが動かないよう)
  • 撮影回数:300コマ(1.5時間撮影で目安)

この設定で、暗闇から徐々に星が浮かび上がるフェードイン演出も自然に仕上がります。また、撮影後はタイムラプス用ソフトで結合・編集し、30fpsの動画に仕上げれば約10秒程度のダイナミックな星空ムービーが完成します。

以上のポイントを踏まえれば、星空とバイクを同時に収めるタイムラプス撮影が楽しめます。自然の息吹を感じながら、あなたのバイク旅の新たな表現にチャレンジしてみてください!